大学入学共通テストとセンター試験の違いとは?
2020年2月28日
~ 2020年度大学入学共通テストを受験予定の、現高2生とその保護者さまへ ~
大学入学共通テストとセンター試験の違いとは?
教務スタッフの久積です。
最後のセンター試験が先月終わりました。2020年度初めて大学入学共通テストを受験予定の高2生の皆さん、またその保護者さまは、試験内容は一体どうなるのかと不安でいっぱいのことと思います。
そこで今回は、現段階で分かっている大学入学共通テストの試験概要を分かりやすくご紹介します。
来年の大学入試制度はどう変わる?
来年2020年度から、大学入試制度が大きく変わり、2019年度まで実施されていたセンター試験ではなく「大学入学共通テスト」が実施されます。大学入試を考えている現高2生の皆さんは、どんな試験内容になるのだろうとドキドキしていたと思いますが、文部科学省から以下の発表がありました。
2019年11月1日 英語民間試験導入延期の発表
2019年12月17日 国語・数学の記述式導入延期の発表
大学入学共通テストの試験内容のなかで大きな目玉であっただろうと思われる英語民間試験導入と、国語・数学の記述式導入が延期となりました。
じゃあ、結局センター試験とどこが変わるの?と思ってらっしゃる方も多いと思います。(私も当初はそう思いました。)でも、違いはまだまだありました。
次に、大学入学共通テストとセンター試験の違いを詳しくご紹介していきます。必見です!
大学入学共通テスト センター試験との違いって?
「知識・技能」から「思考力・判断力・表現力」を重視する傾向に
これまで実施されてきたセンター試験は、「知識・技能」を評価する問題が中心でしたが、2021年1月から実施される大学入学共通テストは、「思考力・判断力・表現力」の評価を重視した問題となります。
一般的に、「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する問題を多く出題すると、試験の難易度は上がる傾向にありますので、センター試験と比較すると、大学入学共通テストは難易度の高い問題の出題が予想されます。
試験日程、出題科目は変わらず
大学入学共通テストの試験日程……1月中旬の2日間
出題教科・科目……6教科30科目
現段階では、センター試験と試験日程や出題科目に変更はありませんが、2024年度からは出題教科・科目の簡素化が検討されています。
大学入学共通テストとセンター試験との違いを科目別にご紹介
大学入学共通テストとセンター試験の違いを科目別にまとめましたので、ぜひ比較してみてください。
※ 2020年1月29日に文部科学省から再公表された出題方法を参考にしています。
主要3科目(国語・数学・英語)の解答時間と配点について
センター試験 | 大学入学共通テスト | |
---|---|---|
国語 | マークシート式 80分 100点満点 | マークシート式 80分 100点満点 | 数学① (「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」) | マークシート式 60分 100点満点 | マークシート式 70分 100点満点 | 英語 (リーディング・リスニング) | マークシート式 筆記 80分 200点満点 リスニング 30分 50点満点 | マークシート式 リーディング 80分 100点満点 リスニング 30分 100点満点 |
解答時間と配点についてのポイント
国語・数学の記述式導入見送りにともなって、当初100分とされていた国語の試験時間は80分に戻りました。一方、数学①に関しては、センター試験より10分長い70分のままです。
英語については、民間試験導入延期にともなう見直しはなく、「リーディング」と「リスニング」の配点比率は各100点となり、センター試験と比べると大きく変わることとなります。
大学入学共通テスト 試験内容について
国語
大問数は全部で4問、このうち近代以降の文章(現代文)が2問(100点)、古文1問(50点)、漢文1問(50点)で構成されます。試験構成はセンター試験と変わらないでしょう。
試験内容については、これまで出題されていなかった実用的な文章や複数の題材による問題の出題が検討されているということです。
数学
数学は、記述式が見送られても試験時間は70分のまま変更がありませんでした。
試験内容については、日常の事象についての問題や教科書では扱われていない数学の定理などについても出題が検討されています。問題文自体が長くなることが予想されており、これまでよりも読解力が求められる内容の問題が出題されるでしょう。
英語
試験内容としてセンター試験と大きく異なる点が2つあります。
- 発音・アクセント・語句整序などの問題が出題されないこと
- リスニングについて、全て2回繰り返して読まれることはなく、1回読みと2回読みの両方を含む構成となること
リーディングについては、センター試験と比べてさまざまなテーマが扱われることにともなって、語彙数が増えることが予想されます。また、配点の変更で、リスニングを苦手としている方は、不利となる試験内容が予想されます。
理科・社会
理科や社会は暗記科目というイメージが強いかもしれません。しかし大学入学共通テストでは、日常生活やニュースなどで扱われる事柄にも関心を持って勉強を進めていくことが必要となり、複数の資料を活用して考える問題の増加も予想されます。
スタッフ久積の一口メモ
ここまで、大学入学共通テストの試験内容などについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
英語民間試験導入や記述式導入が見送られたからといって、これまで実施されてきたセンター試験と同じように考えていてはいけません。マークシート式なら、暗記に頼ればいいだろうという考えも甘いです。より一層確かな学力をつけて試験に挑むことが必要となってきます。
そのため、早めに大学入学共通テスト対策を始めることをおすすめします。
大学入学共通テスト対策に、家庭教師をおすすめする理由を以下に紹介します。
大学入学共通テスト対策は家庭教師がおすすめ
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大学入学共通テストは、高校3年間の学習内容が幅広く出題されます。また、「思考力・判断力・表現力」を中心に評価する問題が増えるため、手探りの勉強では試験範囲を網羅することは難しいでしょう。早いうちから計画的に学習を進める必要があります。
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大学入学共通テストの対策を行うにあたっては、これまで以上に「思考力・判断力・表現力」を養っていかなければなりません。そのため、指導経験豊富なプロ家庭教師を検討されてみるのもおすすめです。
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スタッフ久積の一口メモ
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大学入学共通テスト対策で困ってしまったときは、いつでもお気軽にご相談ください。
以上、大学入学共通テストとセンター試験の違いについてご紹介しました。