英検を受けるメリットとは?気になる英検の特徴と傾向や勉強法について紹介します!
2018年11月16日
英検を受けるメリットとは?気になる英検の特徴と傾向や勉強法について紹介します!
学校で英検を受けたほうがいいとは勧められるけど、英検を受けるメリットってほんとにあるの?と思っている方へ、今回は英検を受けるメリットと合わせて英検の特徴や傾向、おすすめの勉強法について詳しくお伝えします。
そもそも英検って?英検の特徴や傾向について
英検とはそもそもどんな試験なのかいまいちよく分からない方必見!まずは英検の特徴や傾向についてみていきましょう。
英検とは?
「英検」は正式名称を「実用英語技能検定」といい、6月、10月、1月の年3回実施されます。
年間受験者数は約230万人にもなる国内最大規模の英語検定試験です。
5級(初級)、4級、3級、2級、1級(上級)の7つのグレードに分かれており、それぞれ「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」の4技能を測定し、合否を判定するものです。
(参照:http://www.eiken.or.jp/i/about.html)
英検の特徴
英検は、保護者の方も学生時代に1度は受験したことがあるという方が多いかもしれません。マークシートだけの試験でしょと思っている保護者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、現在の英検は試験内容が昔とは大きく変わり、これまでの勉強としての英語というよりは、活きた英語力を試す内容が非常に増えています。
では、各級ごとに特徴やレベルを見ていきましょう。
5級:中学初級程度レベル
中学校1年生レベルの内容が出題されるので、英語を習い始めた最初の基礎固めに適しています。
級の合否には関わりませんが、2016年度から録音形式のスピーキングテストが導入されました。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式)・リスニング・録音形式のスピーキングテスト導入
4級:中学中級程度レベル
中学校2年生レベルの内容が出題されます。4級からは長文問題が出題されるようになります。
5級と同じく、級の合否には関わりませんが、2016年度から録音形式のスピーキングテストが導入されました。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式)・リスニング・録音形式のスピーキングテスト導入
3級:中学卒業程度レベル
中学校3年間で学習する内容から出題されます。文部科学省では、中学校卒業段階の英語力の達成目標として英検3級を設定しています。
これまでは筆記試験はマークシート形式のみでしたが、2017年度から実際に英文を書いて答えるライティング問題が加わりました。また、3級からは二次試験で面接による試験が実施されます。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式+ライティング問題)・リスニング
二次試験:面接形式のスピーキングテスト
準2級:高校中級程度レベル
高校の標準英語レベルの問題が出題されます。新しい文法はほとんどありませんが、これまでに習った文法の応用問題となります。センター試験の問題形式と共通点が多いため、大学入試対策にも適しています。文部科学省では、高校卒業段階の英語力の達成目標として英検準2級~2級を設定しています。
3級と同じくこれまでは筆記試験はマークシート形式のみでしたが、2017年度から実際に英文を書いて答えるライティング問題が加わりました。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式+ライティング問題)・リスニング
二次試験:面接形式のスピーキングテスト
2級:高校卒業程度レベル
読解力・語彙力が求められる問題となっています。文章全体をしっかり理解できていないと答えることができない問題が多く出題されます。
2016年度から実際に英文を書いて答えるライティング問題が加わり難易度がアップしました。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式+ライティング問題)・リスニング
二次試験:面接形式のスピーキングテスト
準1級:英語環境での日常会話で不具合が生じないレベル
一般常識や義務教育の中で学ぶ知識がベースとなる問題のつくりになっています。英語が分かっていても一般知識がないと解くことができない問題が出題されます。
2016年度からライティング問題がメール形式からエッセイ形式になり、実践的でより長い文章を組み立てる力が必要となりました。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式+ライティング問題)・リスニング
二次試験:面接形式のスピーキングテスト
1級:ネイティブレベル
日常では使用しない、英字新聞にでてくるような単語が多くでてくるので難易度はとても高くなります。二次試験では2分間のスピーチとその内容への質問が行われます。
2016年度からライティング問題が自分自身で考えをまとめる問題となり、より長い文章を組み立てる力が必要となりました。
▾ 出題形式
一次試験:筆記試験(マークシート形式+ライティング問題)・リスニング
二次試験:面接形式のスピーキングテスト
採点方法も変更され、総合力が問われる英検に
これまでの英検は一次試験で全体の7割とれれば受かると言われていました。しかし、2016年度からは採点方法が変わり、リーディング・リスニング・ライティングの各技能の点数の合計で合否が判断されるようになりました。
では、このように変化してきた英検を受けることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
英検を受けるメリットとは?
ここでは、小学生、中学生、高校生に分けて、各段階における英検受験のメリットを紹介します。
小学生が英検を受けるメリット
小学生の英検受験者数も年々増加
近年、小学校5年生から必修となった英語は、2020年には小学校3年生から必修となることが決まり、増々英語教育への関心が高まるとともに英検の小学生受験者も増えています。
英語力が確認でき、中学校でも英語が得意に
現在の小学校での英語教育は、英会話中心で行われているため、小学生が英語のテストを学校で受ける機会はほとんどありません。そのため、小学生にとっての英検は、英語力がどの程度身についているかを確認することができるというメリットがあると言えます。
また、早くから英検を受けておくことで、英語力が向上し、中学校での英語の授業が理解しやすくなり、得意な科目になる子も多いでしょう。
中学生が英検を受けるメリット
中学英語を勉強するうえでの学習目標に
中学校で習う英語は、英語の基礎がたくさん詰まっています。中学校の英語でつまずいてしまうと、高校生ではますます授業についていけなくなってしまうため、中学生のうちからしっかりと勉強しておく必要があります。
そこで中学英語の学習を進める際の学習目標として英検を活用することができるというメリットがあります。英検3級が中学卒業程度のレベルとなっており、自分のレベルに合わせて目標を設定することで、英語学習を意欲的に行うことができるでしょう。
高校入試でも有利に
受験する高校によっては、英検3級以上を取得していると優遇を受けられることがあるというメリットもあります。そのため高校進学のために英検を受験している子も多くいます。
高校生が英検を受けるメリット
センター試験対策として活用できる
一般的に英検2級からは大学入試レベルと言われています。英検2級とセンター試験では試験内容が共通しているものが多いので、センター試験対策として活用できるというメリットがあります。
特にリスニングに関してはセンター試験よりも英検のほうが難しいと言われているので、英検のリスニングで高得点を取ることができれば、大きな自信になるでしょう。
国立・私立大学の個別試験対策にも直結
2020年度の大学入試改革後、英語の試験ではリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能に重点を置くことが決まっています。この動きに伴い英作文や英語面接を課す大学がますます増えていくことが予想されます。
英検の特徴で紹介した通り、英検ではすでにスピーキングテストやライティング問題が導入されました。したがって、英検を受けることで大学受験対策にも直結するというメリットがあります。
また、英検2級以上の取得で出願資格や得点が加点されたり、試験免除されたりする大学が増えてきているため、大学受験を見据えて英検にチャレンジすることをおすすめします。
英検の勉強方法
英検を受けてみようという気持ちになっている方のために、ここでは実際におすすめの勉強方法を紹介します。
1:問題集を用意する
まずは英検対策用の問題集を用意することから始めましょう。
書店に行き、自分が勉強しやすい問題集を1冊購入すればOKです。何冊も購入する必要はありません。1冊の問題集を何回も繰り返し解いていきます。
英語があまり得意でない人は、「7日間完成!」などの短期完成の問題集はあまりおすすめしません。じっくり勉強して合格につなげましょう。
2:問題を解く
問題集が準備できたら、実際に問題を解いていきましょう。
時間をはかりながら解き、終わったら答え合わせをします。答え合わせの際は、正解して理解できている問題には○、正解はしたけれども理解しきれていない問題には△、間違えた問題には×というふうに、問題の理解度に合わせた印をつけていきます。
3:答え合わせの仕方
問題の理解度に合わせた印をつけたら、△、×の問題は解説をしっかり読んで理解しましょう。
解説だけでは分からない問題は参考書なども使って調べましょう。また、意味の分からなかった単語はノートや単語帳にまとめましょう。
4:復習をする
△、×のついた問題を解き直し、解き直した結果を再度記入しましょう。また、意味の分からなかった単語を見直しましょう。
復習は最低3回繰り返すことをおすすめします。
- リスニング問題はとにかくたくさん聞こう
勉強の仕方は上記に紹介した[1]~[4]で行いますが、音声を覚えるくらい聞き込み、音声と意味をリンクすることができればOKです。 - 3級以上は英作文対策と二次試験対策が必要
3級以上は一次試験でライティング問題、二次試験では面接が実施されます。これらの試験対策は、誰かに添削をしてもらったり、練習に付き合ってもらったりすることが最も効果的といえます。
英検などの外部試験対策はなかなか学校で出来ない場合も多いため、困ったときは家庭教師の英検コースなどもおすすめです。
英検対策に家庭教師の英検対策コースを活用しよう
英検の勉強に行き詰ったときは、英検対策コースをもつ家庭教師派遣会社を検討してみることをおすすめします。
家庭教師なら、経験豊富な先生にマンツーマン指導で英検の指導をしてもらうことができます。英作文の添削や面接の練習などもマンツーマンで指導してもらうことができるため、英検対策に家庭教師の指導を受けることは効果的と言えるでしょう。
気になった方は、家庭教師派遣会社に資料請求をしたり、体験学習を受けたりして決めると良いでしょう。
学生家庭教師会も英検対策に対応させていただいています。ぜひご検討ください。
英検の魅力を知って様々なことに活用しよう
英検は誰でも受験することができ、幅広い年齢層を対象としています。
学習の目標にすることができたり、学校で評価されたりするだけでなく、企業や実社会でも評価されるという魅力があります。また、海外留学時の語学力証明資格にも認定されています。
様々なメリットがある英検を早くから取得し、将来に役立てましょう。