不登校生の高校進学について 受け入れ先をご紹介!
2019年4月5日
[2020年4月9日 更新]
~ 不登校のお子さまの高校進学にお悩みの保護者さまへ ~
不登校生の高校進学について 受け入れ先をご紹介!
教務スタッフの久積です。
お子さまが中学で不登校になると、保護者さまが心配になるのは高校進学についてではないでしょうか。
また、お子さまが高校で不登校になった場合も、もっと他の学校や場所があるのではないかと考える保護者さまもいらっしゃると思います。
そこで今回は、不登校生の受け入れ先について詳しくご紹介します。
高等学校の種類とフリースクールについて
高等学校は3種類
日本の高等学校は、以下の3種類に分類されます。
・全日制高校
・定時制高校
・通信制高校
それぞれ、公立、私立の高校があり、全日制、定時制、通信制のどの場合でも、学歴は高校卒業となります。
フリースクールは民間の教育機関
フリースクールとは、個人経営の場合やNPO法人、ボランティア団体などが運営する民間の教育機関です。
それぞれの教育方針や教育理念に沿ってさまざまな形態で不登校生の受け入れを行っています。
多くの保護者さまは、自分の通った学校や場所以外についてお子さまにアドバイスすることは難しいのではないでしょうか。
次に高等学校とフリースクールの特徴について詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
不登校生の受け入れ先 特徴について
全日制高校の特徴
全日制高校では、日曜日、祝日や長期休暇を除き、基本的に週5~6日の授業が行われます。1日あたり6時間程度の授業が行われ、学年は3年生までと定められています。
全日制高校の入学時期はほとんどが4月で、転入や編入は学期末や年度末の時期などに行われます。入試科目は公立の全日制高校が5科目、私立の全日制高校が3科目の場合が一般的です。
なかには単位制の全日制高校もありますが、学年制をとっている学校がほとんどで、成績や出席日数など、各学年の進級条件を満たすことで進級することができます。
卒業は第3学年修了と同時に認められます。
定時制高校の特徴
定時制高校では、夜間などの時間帯や特定の季節に授業が行われます。定時制高校というと、夜間に勉強をするイメージをお持ちの保護者さまもいらっしゃるかと思いますが、昼間部・昼夜部・夜間部があり、お子さまのスタイルに合わせて学ぶことができます。
授業は1日4単位程度で、高校に3年以上在籍し、合計74単位以上の単位を取得することで卒業が認められます。
授業の受け方としては、学校が決めた時間割に沿って授業を受ける学年制と、自分で時間割を組む単位制があります。
通学は夕方からの場合が多く、全日制高校と同じく日曜日、祝日や長期休暇を除き、基本的に週5~6日登校します。
入試は国語・数学・英語の3科目に加えて面接が行われ、入学時期は4月がほとんどです。
通信制高校の特徴
通信制高校は、自宅にいたまま通信教育によって学習を進めることができます。
学習の進め方としては、学校から送られてくる課題を提出し、添削して返却されたものを通して学習するかたちになります。また、レポート提出、月に数回直接学校に登校して行う面接指導(スクーリング)や単位認定試験を受けることで高校卒業を目指します。
複数の都道府県にまたがって生徒さんが在籍している「広域通信制」の学校では、夏休みなどにまとめて面接指導(スクーリング)が行われることもあります。
フリースクールの特徴
フリースクールは、さまざまな事情で学校に通うことができない小中学生や高校生が通う民間の教育施設です。公的な学校ではないため、そのスクールによって規模や活動内容、雰囲気などもさまざまです。
実際にどんな環境なのかを知るためには、個別に見学に行ったり、資料請求をしたりするなどして判断したほうがよいでしょう。
スタッフ久積の一口メモ
~ フリースクールへの通学は出席日数にあたるの? ~
近年増加しているフリースクールへの通学が出席日数として扱われるかどうか、疑問に思う方も多いでしょう。特に小中学生の場合は各学校長の判断により出席日数として扱われる場合が多いようです。高校生についても学校によっては出席日数として扱っているところもあるようなので、各学校に確認してみることをおすすめします。
しかし、フリースクールは公的な学校ではないため、学校の卒業にはつながりません。小中学生の場合はもとの学校に在籍したままフリースクールに通うことになり、高校生の場合は、フリースクールと並行して、定時制高校や通信制高校に通い、高校卒業を目指す場合もあります。
ここまで不登校生の受け入れ先の特徴について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
お子さまに合った受け入れ先がすぐに見つかればいいのですが、不登校の期間が長くなるにつれて勉強の遅れが心配な保護者さまは多いでしょう。
そんなときは、家庭教師のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
不登校生の勉強の遅れは家庭教師のサポート利用がおすすめ
家庭教師は、お子さまと先生1対1のマンツーマン指導です。先生が自宅に来てくれるため、無理なく学習を進めることができます。
不登校コースのある家庭教師派遣会社も多いため、不登校生専門のスタッフ、先生に安心して任せることができるでしょう。
家庭教師の不登校コースについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
学生家庭教師会では、指導経験豊富なスタッフ・家庭教師陣が、不登校や引きこもりのお子さま、その保護者さまに対するサポートまで行っています。
どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。
今回は不登校生の高校進学について受け入れ先をご紹介させていただきましたが、一概にこれがいいと決めることはできません。
お子さま本人に合った環境のある受け入れ先が見つかることを心から願っています。